株式会社 平野様
代表者:平野敬三様/資本金:3,000万円/社員数:32名(2015年9月現在)/店舗数:8店舗(2015年9月現在)
主な事業:保険調剤、在宅医療、一般薬・ヘルスケア商品販売/担当者:松田泰幸様
1.BCP策定のきっかけとなる熱い想いをお聞かせください。
災害などにより大きな被害が発生した場合、自分や家族の安全を確保することがまず第一ですが、同様に、社員と顧客(患者さん)の安全を確保することが何より優先されます。
そのような不測の事態にとっさの行動がとれるように、万が一の災害備えるのではなく、いつもの備えになるように、日頃から防災意識をもち、備えをしておく必要性を感じ、BCP策定に取り組みました。
2.策定して良かったと思われる事例(対策等)をご記入ください。
まず今回の策定に際し、一部の社員が作るのではなく、全社員が集まっての研修形式で講義を行なっていただきました。
それにより社員一人一人が防災意識を持つきっかけになり、また、各薬局に合わせた細かい取り決めなども検討することができました。
そして被災後に薬局に求められる役割を再認識し、重要な業務が中断しないように、また、万が一中断した場合でも目標復旧時間内に重要な機能を再開させて、それに伴う被害や影響を最小限にできるよう、社員みんなで共有することができました。
3.策定後実施した対策、今後の課題がありましたらご記入ください。
策定後の対策として、ヘルメットの設置やパソコンなどの器具類の固定、ガラス飛散防止フィルムの設置といったハード面の整備を行ないました。
課題として、BCPは策定して安心するものではなく、いざというときにそれを実行するため、日頃からの継続的な訓練が重要になってきます。実際の訓練の部分がまだ十分にできていないので、作りっぱなしにならないよう、継続的な訓練の実施と仕組みづくりが今後の課題です。
また、近隣の医療機関や薬局利用者さんへの啓蒙なども行い、みんなで防災意識を高めていければと考えています。
4.外部コンサルタントに依頼するメリットがありましたらご記入ください。
譜久村氏はこれまで病院のBCP策定も数多く手掛けており、薬局ならではの視点からもいろいろアドバイスをいただきました。
自分たちだけではここまで的確なBCPを策定するのは難しく、内容はもちろんですが、費用も時間も大幅に短縮できました。
また、実際に台風や地震が起きた際など、安否確認のご連絡をいただいたときは、お心遣いを大変うれしく思いました。
BCPを策定して終了ではなく、策定後のフォローをいただけるのも大きなメリットだと思います。